計量法校正事業者登録制度jcssのデメリット

jcssは、国家計量標準への計測のトレーサビリティー確保とISO/IEC登録、認定を通じて、信頼性の高い計測器管理に貢献する機関です。規格に適合している製品づくりは、規制基準にあっているかが重要です。試験、測定の結果の信頼性を確保するためには、それを行う計測器の精度の確保が前提になります。jcssは、計測器の精密性を認定して国際標準、国家標準にあったレベルであると証明をだす組織です。この機関の校正証明付、標準物質は、年間35万件もだされています。諸官庁のマニュアル、公定法、JIS規格にも多数の引用がされています。国で定める基準を確認する分析方法として、JISが制定される前段階の運用を裏付ける精度測定がされていることを証明する機関の権威は高く評価されます。

国の分析法マニュアルでの取扱い

PH測定の例で示すと、標準作業手順書では次の通りに定められています。標準物質の準備、標準溶液の調整、保管および取扱い方法、検量線等に使用する標準溶液の保証(トレーサビリティーの確保)試験を行い、分析法の妥当性の評価がされます。標準物質については、その信頼性確保のために可能な限り計量法にもとづくトレーサビリティーの保証された標準物質、標準溶液を使うことが望ましいと記載があります。ここではこの機関が出しているロゴ付証明書が添付されている標準溶液が使われています。トレーサビリティー体系図は、必要がありません。機関の証明をもった溶液でPH計測が行われることが望ましいと、官庁のマニュアルで記載されています。裏付け資料としてはこれ以上に信頼できるものはないといってもいいでしょう。

使うことによるデメリットとは何か

国際的にトレーサビリティを採用することが要求されるようになっています。jcssを使わない例が目立つからです。国際取引の現場ではトレーサビリティ要求と証明は、必須要件となっています。1、医薬品、医薬原料の取引、認可にあたって 2.食品製造の安全管理の確保のために3、食品衛生法、健康増進法の対象になるもの 4. 検疫にあたっての使用計測器など5、食品・加工品の流通にあたって      6、燃料の計測(LPG,LNGは成分濃度の証明)7. 標準物質生産者が、機関としての証明をトレーサビリティ証明書として使用することこのように国際的に認められているメリットは多大なものがあります。しかし、登録・認定を受けることが煩雑であり、受ける前にマーケティングを行い、校正事業者として活用することのデメリットを十分認識してユーザーのままで対応するのかを決めればいいです。検査基準のレベルが高くなることは避けられません。